本をたくさん持っている読書家の人なら、悩みのタネとなるのが「本の収納問題」ではないでしょうか?
収納スペースがないからといって、本を詰め込むように保管して、気づくと色あせやシミができていてショックを受けた経験もあるかもしれません。
本記事では、大切な本をきれいに保管するためのポイントから最適な収納方法、本を長持ちさせる簡単なコツをお伝えします。
最後に、大切な本だからこそ最適な環境で保管したい人に向けて、たくさんの本を一気に預けられる便利な保管サービスもご紹介!本の片付けをしようとしたものの捨てられない…そんな方もぜひご参考にしてください。
目次
本を保管する際のポイント
本はダメージを受けやすく、保管管理に気をつけなければ、シミや色あせなどのトラブルを起こしてしまいます。
特に、本の保管時に気をつけたいことは、以下の3点です。
- 直射日光を避ける
- 温度・湿度を管理する
- ホコリや虫対策をする
具体的な対策例とともにご説明します。
直射日光を避ける
本が日光に当たると、色あせや乾燥を引き起こす原因になります。これは日光に含まれる紫外線によるものです。本にとって大敵の紫外線を防ぎ、ダメージを避けるためには、なるべく日の当たらない場所に本を保管することが大切。
実は、直射日光以外に、蛍光灯の光にも紫外線が含まれています。そのため、蛍光灯を使用した部屋では本を置かないようにするか、クローゼットなどの収納スペースに保管しましょう。
■本の紫外線対策の例
- 日陰に本棚や保管ケースを置く
- 遮光カーテンで日光が入らないようにする
- 本にUVカットフィルムやカバーをつける
温度や湿度を管理する
紙の主な成分である植物繊維には、水分が含まれています。その影響で、温度や湿度が高い環境や、水分が多く結露が発生しやすい所に保管すると、本が劣化しやすくなってしまうのです。
一般的に、本を管理する最適な温度は18℃〜22℃、湿度は40%〜60%が推奨されているようです。湿度が60%以上になるとカビが生える恐れもあります。
■本の湿気対策の一例
- 温度計を設置し温度・湿度をチェックする
- 乾燥剤を使用する
- 定期的に本を干す
ホコリや虫の対策をする
本にホコリが溜まると、ホコリが好きな虫が集まりやすくなります。その他にも、本のノリを好物とする虫もいるそうです。
特に、虫にとっては湿気が高い場所や風通しが悪い場所を好む傾向にあります。中には、アレルゲンを発生させる虫もおり、本の劣化につながる可能性もあるため、虫対策は入念に行うことが大切です。
■本の虫除け対策の例
- 定期的に掃除する
- 換気ををこまめにする
- 衣類用の防虫剤を使用する
- 虫除けにアロマを利用する(ラベンダーオイル、ペパーミントなどが効果的)
※衣類用の防虫剤を使用すると、本によってはシミがつく可能性があります。大切な本に使う場合は、他の本で試してから行うようにすると安心です。
本の主な保管方法
本を保管する方法はさまざまありますが、おすすめは以下の3つです。
・本棚に保管する
・プラスチックケースに保管する
・トランクルームに保管する
それぞれのメリットと選び方のポイントもご説明します。
本棚に保管する
よく読む本は、本棚に収納するのが最適な保管方法です。本棚は取り出しやすい上に整理しやすく、タイトルが見えやすいのがメリット。
本棚の種類はさまざまあり、おしゃれに収納できるオープンタイプや大量の本を収納できるスライドタイプ、ほこりを防げる扉付きタイプなどがあります。本のサイズがバラバラの場合は、棚板の位置を変えられる本棚が便利です。
本の量や部屋のスペース、雰囲気に合わせてお気に入りの本棚を探してみてください。書棚を置くスペースがない場合は、代わりにカラーボックスを使うこともできます。
また、本の収納量を増やせるアイテムの活用もおすすめです。例えば、奥行きのある本棚なら、2段式のブックスタンドを使うと、収納できる数が増えて後列の表紙も見えやすくなります。
プラスチックケースに保管する
頻繁に読まないコミックや文庫本、雑誌などは、プラスチックケースに入れてクローゼットで保管するのがおすすめです。この方法なら日光が当たらず、紫外線から大切な本を守れます。
さらにクリアケースタイプであれば、どこに何の本が入っているかが確認しやすく万能です。収納ケースには、文庫やコミック用のプラスチックケースから、大量に収納できるケース、本が崩れにくい仕切板が入った収納ケースまで豊富な種類があります。
また、クローゼットなどの収納スペースはホコリが溜まりやすいため、蓋がついた収納ケースを選ぶようにしましょう。
ダンボールや紙製の収納ケースも本の収納に使えますが、自宅で保管する場合は、湿気に注意してください。
トランクルームを利用して保管する
自宅に収納スペースが少なく、本棚を置いたりクローゼットにしまったりすることができない場合は、トランクルームに預けることで解決します。
トランクルームは、温度や湿度の空調コントロールが行われた清潔な保管環境が整っており、 本をきれいに保ちたい方にぴったりのサービスです。トランクルームは主に店舗型と宅配型がありますが、本の保管には宅配型をおすすめします。宅配型トランクルームなら、宅急便で預け入れも取り出しもできて、重い本を店舗まで運ぶ必要がありません。
本の保管スペースがなくなると、ゆとりのある空間となり、過ごしやすいお部屋づくりができます。
保管時に本を長持ちさせるコツ
お気に入りの本をできるだけ長持ちさせるには、ちょっとしたコツがあります。
・ブックカバーを付ける
・本を立てて保管する
・本を詰め込み過ぎない
どれも簡単なことですが、意外とできていない方も多いかもしれません。
ぜひ、今一度本の保管が正しくできているかをチェックしてみてください。
ブックカバーを付ける
気をつけて部屋の掃除をしていても、いつのまにかホコリが溜まってしまうこともあると思います。ホコリは本にとっての大敵です。どうしても汚したくない大切な本だけでも、ブックカバーを付けて、ホコリや汚れ、劣化から守るようにしましょう。
ブックカバーを付けると、中身が見えにくくなることを懸念されている方もいるかもしれません。しかし、最近では透明のカバーも売られています。透明のカバーなら表紙がわかりやすく見え、本をきれいに保ちやすくなり、一石二鳥です。
また、将来的に不用品回収サービスや宅配買取サービスなどで、手持ちの本を買取に出すときのためにもブックカバーをつけておくと安心です。状態のいい本は買取価格が高くなります。
本を立てて保管する
本を横にした状態で平積みすると、圧力によって、シワや歪みができたり紙同士がくっついたりする原因になります。図書館のように、本は立てた状態で保管するのがベストです。
また、本を立てたつもりでも、隙間が空いているせいで、本がななめに収納されてしまう状態も注意が必要です。本がななめになったまま保管すると、歪みや変形を引き起こす原因になります。もし、本を立てにくい場合は、ブックエンドやファイル用の収納ケースを活用しましょう。
本を詰め込み過ぎない
読書が好きな人にとっては、本を処分するのは勇気がいることだと思います。しかし、本棚やクローゼットに、たくさんの本を無理やり押し込んでしまうのは要注意です。本をパンパンに詰め込むと、収納スペースの通気性が悪くなり 湿気がこもりやすくなるからです。
さらに、本が取り出しにくくなるために無理に引っ張り、背表紙やページの一部が破れてしまう可能性もあります。大切な本だからこそ、スペースにゆとりを持たせて収納するようにしましょう。
はみ出した大切な本は、捨てずにminikuraへ保管!
今回は、本の適切な保管方法や注意点、長持ちさせるコツをご紹介しました。
どうしても本棚や収納スペースからはみ出した本があり、保管場所に困っている方もいると思います。
「本の片付けを検討してみたけど、やっぱり捨てられない」
このように本を捨てるのに抵抗がある方は、宅配型のトランクルーム「minikura」に預けてみてはどうでしょうか?寺田倉庫が運営するminikuraの倉庫は、温湿度管理が徹底されており、デリケートな本を適切に保管できます。
特におすすめしたいのが、MONOプランの「ライブラリーBOX」。二重底でできた頑丈な専用ボックスを使用しているため、大切な本やDVDを預けるのに最適なプランです。
撮影ありのプランなので1冊ずつ撮影してもらえる上に、必要になったら1冊でも取り出すことができます。
初期費用も無料、ライブラリーBOXは月額500円とお手頃価格なのも魅力ですね。
紙の本を捨てることなく、預けるという新しい選択肢もぜひ検討してみてください。