近年、「コスパ(コストパフォーマンス/費用対効果)」から派生した言葉「タイパ(タイムパフォーマンス/時間対効果)」がよく用いられるようになりました。さらに最近は「スペパ(スペースパフォーマンス/空間対効果)」という言葉も出現し、次第に注目を集めるようになっています。

今回は、新しい概念である「スペパ」について触れながら、その考え方や暮らしへの取り入れ方などをわかりやすく紹介していきます。

目次

  1. 「コスパ」「タイパ」に続くキーワード「スペパ」を知る
    1. 「スペパ」の背景には、働き方や住環境の変化が
  2. 「スペパ」を向上させる基本アプローチ
  3. minikuraを活用すれば「スペパ」もカンタン!
    1. モノが多くても、部屋が狭くても、QOLは上げられる

「コスパ」「タイパ」に続くキーワード「スペパ」を知る

従来から用いられてきた費用対効果を表す「コスパ」は「使った『費用(金額)』に対して、どのくらいの効果(成果や品質、価値、メリット、満足感、納得感)が得られたか」を示す言葉です。また、ここから派生した言葉である「タイパ(時間対効果)」は「使った『時間』に対して、どのくらいの効果が得られたか」を示しています。

同様に「スペパ(空間対効果)」は「使った『空間」に対して、どのくらいの効果が得られたか」を示しているのですが、結局、なにを意味しているのか、少しわかりづらいところがあるかもしれません。

「コスパ」「タイパ」「スペパ」ともに、基本となるのは「効率」を重視する姿勢です。「スペパ」であれば、室内の限られた空間を活用して効率的にモノを配置・収納することで使い勝手をよくしたり、快適性を高めたりする……というのが目指す方向性になります。

さらに付け加えるなら、「コスパ」「タイパ」「スペパ」はそれぞれが影響を及ぼし合う関係性にあることも見逃せません。

「スペパ」を軸にして暮らしを眺めてみると、たとえば

・コンパクトに折りたためる多機能テーブルを導入したことで、部屋を広く使えるようになった。大きくスペースをとっていた食卓兼作業机はフリーマーケットに出品し、売却益を得られた。

・100円均一ショップで入手できるグッズを組み合わせて、壁に取りつける棚を製作。これにカギや印鑑などの小物類や、公共料金の支払い用紙などを収納した。壁の空間を有効活用することで、散らかりがちなモノを一箇所に集約することができた。結果、小物を片付けたり、必要書類を探し回ったりする時間と手間から解放された。

・これまでローチェストや本棚、テレビ台など、複数の家具を部屋に置いていたが、それらを手放した。代わりに、部屋の一角に床から天井までの高さの壁面収納を設置し、部屋にあるモノの大半をそこに収納した。使える床面積が広くなり、モノの整理(断捨離)ができただけでなく、部屋の利便性も高まって、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が向上した。

……といった具合に、日々の生活において無理のない範囲で「効率」の意識を取り入れるようにすると、暮らしの満足感、納得感を高められるかもしれないわけです。

「スペパ」の背景には、働き方や住環境の変化が

「コスパ」「タイパ」に並んで「スペパ」が注目されるようになった背景には、ここ数年における働き方の変化、そして住宅事情の変化があるといわれています。

新型コロナウイルスの蔓延を契機に、テレワークを導入する企業が急増しました。コロナ禍が落ち着いた現在も、引き続きテレワーク中心で業務をおこなう企業、部分的にテレワークを継続している企業は少なくありません。

在宅時間が増えたことにより「もっと効率的に家で仕事ができるよう、環境を整えたい」「家で過ごす時間をより快適なものにしたい」という気運が高まりました。

また、近年の住宅事情に目を向けてみると、都市部を中心に住宅面積は縮小傾向にあることが明らかになっています(参照:住宅金融支援機構・2022年度フラット35利用者調査)。都市部の地価上昇、建築資材の高騰といった外部状況の変化にともなって、住宅の仕様にも変化が生じ、人々の暮らしぶりや室内空間の活用方法も変わっていったと考えてよいでしょう。

「スペパ」を向上させる基本アプローチ

「スペパ」の概要を押さえたところで、実際に「スペパ」を生活に取り入れるための基本的なアプローチについて整理してみましょう。

【1】空きスペース(主にタテ方向の余白)を活用する

→部屋を見渡してみると、使われていない空間が見つかるはずです。とはいえ「部屋にはすでに収納家具やモノが溢れているし、これ以上の空きスペースはない」と思う人もいるかもしれませんね。

しかし探してみると、たとえば食器棚と冷蔵庫の間の狭いスペース、部屋の角に斜めに置かれたテレビ台の奧でコードが絡まっているだけの空間など、使われないまま放置されている「余白」が室内のあちこちにあることに気づくでしょう。壁面はどうでしょうか? せいぜい絵や写真を少し飾ったりコルクボードを配置したりする程度で、まったく手つかずというケースも多いはず。

「スペパ」を意識した部屋づくりを実践するには、室内空間を「立体的」にとらえる視点が不可欠です。床から天井までの空間すべてを把握して、使いこなす感覚といえます。言い換えると「ヨコ方向でなく、タテ方向に余白を探す」ことを意識するわけです。

たとえば、壁際に高さ1メートル程度のチェストを2つ並べる代わりに、同じ幅で高さ2メートルのラックを設置すると床をより広く使えます。また、壁面が空いている場合は

、そこにワイヤーネットを設置するだけで、小物が入れるフレームラックを引っかけたり、ハンガーをかけたり、バッグやリュックをフックで吊るしたりできるようになります。

タテ方向の余白を活用できると、空間効率が向上して、スペースを無駄なく使える(もしくはもっと広い余白を確保できる)ようになる──この視点を忘れないでください。

【2】持ちものを見直して、不必要なモノは手放す

→片付け全般にいえることですが、モノは多ければ多いほど整理整頓が難しくなり、室内空間をふさいでしまいます。「スペパ」を向上させたいのであれば、本当に必要なモノ以外は手放す意識を持つようにしましょう。

タテ方向の余白を意識した部屋づくりを始める前に「ずっと使われることなく放置されているアイテム」は手放し、部屋にあるモノの量を減らすことをおすすめします。また「年に数回しか使わないアイテム」も、日常的に使っている他のアイテムで代用できないかを考え、基本的には手放すことを意識しましょう。

【3】新たにモノを増やさない

→不必要なモノを減らすだけでなく「可能なかぎり、新たにモノを増やさない」ことも、「スペパ」を実践するうえでとても重要です。別の言い方をすると『スペパ』の考え方を持つことで、さまざまなムダに気づき、本当に必要なモノを見極められるようになるでしょう。

せっかく「スペパ」を意識した部屋をつくり、モノがすっきりと整理されてQOLが向上したのに、新たにモノが増えて空間が侵食されると、暮らしの満足感、納得感が損なわれてしまいます。

新たにモノを入手する際は、「これは本当に自分の生活に必要なモノなのか」と自問自答し、一時的な物欲に流されることなく、冷静に検討しましょう。置き場所や具体的な使用スタイルをイメージし、「収納場所に困るかもしれない」「そのうち使わなくなりそう」といったマイナス要素が少しでも頭に浮かぶのであれば、入手はいったん保留する……くらいの慎重さをが必要です。

minikuraを活用すれば「スペパ」もカンタン!

前述した「空きスペースの活用」「いまあるモノを減らし、新たにモノを増やさない」といったアプローチ以外にも、「スペパ」を向上させる方法があります。「外部収納を活用する」ことです。

どんなに部屋の空間効率を高めたところで、スペースには必ず限界があります。クローゼットや押入れといった収納場所、ラックや衣装ケース、タンスやチェストといった収納家具も無限に確保することはできません。

「これ以上、モノは処分できない」「滅多に手にすることはないが、大切な思い出の品なので、たやすく手放すことはできない」といった状況に悩んでしまうのであれば、視点を変えて、家の外に収納場所を確保してみてはいかがでしょうか?

そこでおすすめしたいのが、“宅配型トランクルーム”であるminikura(ミニクラ)です。

minikura(ミニクラ)は、1箱320円(月額)から利用できる、手軽な外部保管サービス。専用ボックスを取り寄せて、そこにモノを収めたら、あとは宅配便の集荷に委ねるだけ。入会金や会費もかかりませんし、専用ボックスの取り寄せや預け入れ時の配送料も無料です。すべての手続きや手配はスマホやタブレット、パソコンを介してオンラインで完結します。預けた荷物は、24時間空調管理された、セキュリティ万全の倉庫に保管されるので安心です。

モノが多くても、部屋が狭くても、QOLは上げられる

空間を有効活用する「スペパ」を意識した部屋づくりは、QOLの向上につながるだけでなく、モノの価値──自分にとって本当に必要なモノはなにかを把握することにも役立ちます。

「モノが溢れて、収拾がつかない」「収納場所が確保できない」「部屋が狭いため、不自由な住環境を受け入れるしかない」などと悩んだり、諦めたりする必要はありません。「スペパ」の考え方を持ち、少し視点を変えてみるだけで、暮らしの満足度はきっと上がるはず。その際、「minikura(ミニクラ)にモノを預ける」という選択肢もぜひ視野に入れておいてください。

たとえば、差し当たり使う予定のないモノ、収納場所に困るモノを一時的にでもminikura(ミニクラ)に預けてしまい、まずは部屋にあるモノを物理的に減らしてしまう。その後「スペパ」を意識しながら部屋の模様替えをすると、作業が格段にしやすくなるでしょう。もちろん、模様替えや片付けを進めたあとも、収納場所に困るモノについてはminikura(ミニクラ)に預けておき、必要に応じて取り出したり、預けたりするという使い方も可能です。

加えて、minikura(ミニクラ)にはさまざまなオプションサービスが用意されています。たとえば「クリーニング」を利用すれば、預けているあいだに衣類や靴、バッグ、布団などのクリーニングが可能です。保管倉庫から取り出す際には、キレイになった状態で手元に戻ってくるので、クリーニングにまつわる手間や時間からも解放されます。

また、預けた品々を手間なくネットオークションに出品できる「Yahoo!オークション出品」や、複数のプログラムのなかから支援先を選んで簡単に寄付ができる「寄付オプション」にも注目です。利用する際は、minikura(ミニクラ)の「マイページ」から出品や寄付に回したいアイテムを選び、必要事項をサッと入力するだけ。あとは専門スタッフがアイテムの取り出しや梱包、発送といった一連の実務を完了させてくれます。

これらのオプションサービスを上手く利用すれば、単純に荷物を預け入れておくだけでなく、オークション出品で売却益を得たり、寄付で社会貢献ができたりと、モノに新しい価値を付加して再活用することが可能です。

あなたもminikura(ミニクラ)を賢く使いこなして、効率よく「スペパ」向上を実践してみませんか?

※今回の前編に続き、スペパの具体的な実践方法や注目アイテムなどを紹介する後編も近日公開予定です。

※記事中の画像は公開当時のものを使用しており、ロゴ、ボックス、画面構成などが現在のものとは異なる場合があります。

minikuraとは

誰でも簡単に収納場所を増やせる宅配型トランクルームです。

  • 手軽に使える

    1箱320円/月~利用しやすい料金。お申し込みからお預け入れまで自宅で完結。

  • 預けた後も便利

    必要になった時の取出しやクリーニングもスマホやPCで楽々お申し込み。

  • 安心の保管環境

    1950年創業の寺田倉庫が運営。
    美術品、ワイン保管で培った保管品質をご提供。

おすすめのプランはこちら

HAKOプラン(撮影なし)

ボックス単位で管理可能。
季節によって使わないもの、大事にとっておきたいものをたくさん詰めてください。20kgまでなら点数制限はありません。

月額保管料
320円/月~
1年未満の箱ごと取り出し送料※
1,100円
1年以上の箱ごと取り出し送料
0円

入庫月から3ヶ月に満たないボックスのお取り出しは、通常の取り出し料金に加えて「早期取り出し料金」が発生します。
アイテム単位のお取り出しには、早期取り出し料金は発生しません。詳しくはこちら

詳細を見る

MONOプラン(撮影あり)

アイテム撮影付きで、1点ずつ取り出し可能。
1箱に色んなものを詰めた場合など、1点ずつ管理できるので便利です。
クリーニングやYahoo!オークション出品などのオプションもご利用いただけます。

月額保管料
380円/月~
1年未満の箱ごと取り出し送料※
1,100円
1年以上の箱ごと取り出し送料
0円

入庫月から3ヶ月に満たないボックスのお取り出しは、通常の取り出し料金に加えて「早期取り出し料金」が発生します。
アイテム単位のお取り出しには、早期取り出し料金は発生しません。詳しくはこちら

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