minikura（ミニクラ）の利用を検討する際、「万が一、預けた荷物が事故に巻き込まれるなどして、ダメージを受けたり、消失したりした場合、補償はどうなるのだろう？」と心配になる人もいると思います。大切なモノを預けるのだから、心配事はできるだけクリアにしておきたい──そう考えるのも当然のことでしょう。
そこで今回は、2022年11月からスタートしたminikura（ミニクラ）の「あんしんオプション」の内容や仕組みについて解説していきます。
配送時や保管中の“万が一”に備えて
minikura（ミニクラ）の新しいオプションサービスとして導入された「あんしんオプション」は、簡単にまとめてしまうと「より快適に、より安全に、より安心して、大切な荷物が預けられるようになるオプション」といったところ。
具体的には、月々の保管料にオプション料金を追加することで「①ボックス内に乾燥剤が封入される」「②万が一の際の補償金額について、通常の上限額が1万円のところ、最大10万円に増額。さらに保管中だけでなく配送中も補償対象になる」という2つの特典がプラスされます。
以下、ポイントを整理しながら、もう少し詳しくサービス内容を見ていきましょう。
■対象となるプラン
「あんしんオプション」が使えるのは、保管倉庫に収納される際、ボックスの中身を1アイテムずつ写真撮影するMONOプランの「レギュラーBOX」「ラージBOX」「ワイドBOX」「ライブラリーBOX」です。
■費用
通常の月額保管料に追加して、1箱あたり月々55円（税込）の料金がかかります（預け入れ初月から料金が発生します）。
■オプション内容
特典① 保管倉庫での預け入れ時に乾燥剤が封入される
→モノを長期保管するとき、アイテムが劣化する一因になるのが湿気です。minikura（ミニクラ）の保管倉庫は24時間体制で空調管理された、セキュリティ万全の堅牢な施設なので、安心して荷物を預けることができます。そして「あんしんオプション」をご利用いただくと、アイテム撮影後に乾燥剤をボックスに封入したうえで保管場所に格納されます。ボックス内の湿度がより一定に保たれるようになるので、安心感もアップしますね。
乾燥剤はボックスひとつあたり、2袋が封入されます。乾燥剤の詳細は以下のとおりです。
・種類：湿度調整剤シリカゲルB 型分包 15g
・材質：球状シリカゲルB型
・包装資材：スパンボンド不織布
・品質証明：SDS
・本体サイズ：タテ90mm×ヨコ90mm
・有効期間：ボックス封入からおよそ1年間
こちらの乾燥剤には調湿剤のほか、活性炭や防カビ剤もプラスされているので、防湿・脱臭・防カビの3つの効果が期待できます。
特典② 補償額を1箱あたり最大10万円（通常は1万円）に増額！
→配送時や保管中、万が一の事故が発生したときに備えて、通常は1箱1万円を上限とする補償額（寄託価額／きたくかがく）を最大10万円まで引き上げることができます。
加えて、通常の補償では保管中のみが補償範囲となるところ、「あんしんオプション」をご利用いただくとボックスを保管倉庫へ預け入れする際の輸送中、ならびびにボックスを保管倉庫から手元に取り寄せる際の輸送中に発生した事故についても補償の対象になります（下図参照）。
■申し込み方法
「あんしんオプション」を利用したいときは、minikura（ミニクラ）のマイページからボックスを取り寄せる際、または預け入れを手配する際にあわせてお申し込みください。保管倉庫での預け入れが完了した後はお申し込みができなくなりますのでご注意を。
■その他、注意事項
「あんしんオプション」の補償対象となる主な損害は、次のとおりです。
●火災・爆発（輸送中に限る）
●輸送用具の衝突・転覆、盗難・不着
●破損等、輸送・保管中に発生した偶然な事故の結果生じた損害
一方、補償の対象外になる主な損害には、以下が該当します。
●保管中に生じた火災・爆発
●貨物の自然な消耗または貨物の性質・欠陥によって生じた自然発火・自然爆発、むれ・かび・腐敗・変質・変色・さび・蒸発・昇華等による損害
●荷主様の荷造りの不完全による損害
●保管中の紛失、原因不明の数量の不足、痕跡の明らかでない盗難
●運送の遅延による損害
●陸上（河川を含みます）にある貨物の地震・噴火・津波、またはそれらに関連する火災等による損害
●荷主様の故意または重大な過失によって生じた損害
●戦争、内乱、その他の変乱による損害
●検疫または公権力による処分
●ストライキ、ロックアウト、その他の労働争議行為または労働争議参加者の行為による損害
また、補償の対象外にあるアイテムもあります。主に次のようなものです。
●貨紙幣類・有価証券類・新株券
●レンタル用品、リース・デモ品等貸出中の商品
●商品、業務用什器・備品
●生動物
●自動車、自動二輪車、原動機付自転車、土木建設機械等
●以上の他、minikura利用規約で受付不可物品として記載する物品
合わせて、物品を確認できない貨物の紛失、破損なども補償の対象にはならないので注意してください。
補償金額を指す言葉「寄託価額」について理解しておこう
ここで少しだけ、用語解説を加えておきましょう。
上で説明した補償金額のことを、専門用語では「寄託価額（きたくかがく）」と呼びます。寄託とは「品物を保管するために預ける行為」を指します。そして寄託価額は「保管品の価値に相当する金額」という意味です。つまり、預けた荷物の“値打ち”に相当する金額ということ。
「あんしんオプション」で用いられる保険の種類は、東京海上日動火災保険の「ロジスティクス総合保険」です。
通常の寄託価額とは異なり、保管中だけでなく配送中も補償の対象となります。
補償金額の算出方法は、対象物品の時価となり、保険会社が定める算出基準に基づいて決定されます。
minikura（ミニクラ）の寄託価額は、通常であれば1箱につき1万円を上限としますが、「あんしんオプション」に加入すると、その上限額が10万円となります。また、算定基準にもとづいて導き出された品物の時価の総額が1万円もしくは10万円に満たなければ、その総額が補償金として支払われることになります。
「あんしんオプション」を利用すれば、もっと快適に、より安全にモノが預けられる
minikura（ミニクラ）の「あんしんオプション」は、あなたの大切な品物を「ワンランク上の備えで預けることができるサービス」と捉えていただければ、ひとまず問題ありません。
より快適に、より安全にアイテムを預けたいとき、「あんしんオプション」のご利用を検討してみるのはいかがでしょうか。
