
「部屋に溢れている荷物を整理したい」「すぐに使わない品物を預けて持ち物を減らせば、引っ越し費用を安くできるかも」「コートや布団など、季節によって“使う・使わない”が分かれる品物を預けることができたら、居室や収納スペースがスッキリするのに」といったことを考えて、トランクルームの利用を検討している方も少なくないはず。
そこでこの記事では“宅配型トランクルーム”のminikura(ミニクラ)と、賃貸形式の一般的なトランクルームを比較し、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
あなたに向いている外部収納はどちらのタイプか、ぜひ参考にしてみてください。
目次
一室単位で収納スペースを借りるか、一箱単位で荷物を預けるか

一般的なトランクルームは「物置や納戸として使える空間(部屋や大きなロッカー)を借りて、そこに荷物を格納しておく」形式です。イメージとしては、アパートや月極駐車場といった賃貸物件を借りるのと同じようなもの。
そのため、基本的には自分でトランクルームに荷物を運び込んで収納しておき、取り出す際も自分で出向かなければなりません。「どんな荷物を預けたか」「どこに何をしまったか」といった収納品の管理についても自分でおこなう必要があります。
対して“宅配型トランクルーム”のminikura(ミニクラ)は「荷物を詰めたダンボール箱を預かってもらい、必要に応じて返送してもらう」スタイルです。
専用ボックスに荷物を詰めてウェブサイトから集荷を申し込んだら、あとは宅配業者が引き取りに来てくれるのを待つだけ。そして倉庫に届けられた荷物は、専門スタッフが責任持って格納しておいてくれます。感覚としては「玄関で荷物を託した瞬間から保管が始まる」ようなもの。片付けが玄関先で完了し、以降の荷物管理もお任せでOK。この手軽さ、そして解放感はなかなか魅力的ではないでしょうか。
さらにminikura(ミニクラ)の場合、「撮影あり」で荷物を預けておけばスマホやタブレット、パソコンで品物をひとつずつ画像確認することができます。つまり、何を預けているのか一目瞭然。荷物を取り出すときも、箱単位の返送だけでなく、一品単位でminikura(ミニクラ)から送り返してもらうことが可能です。
使い勝手は? 保管環境は? 気になる違いをチェック!

その他、minikura(ミニクラ)と一般的なトランクルームの相違点について、特徴などと合わせて整理してみましょう
■使い始めるまでの手順
・minikura:スマホやタブレット、パソコンを用いてウェブサイトから申し込むだけ。すべての手続きがオンラインで完結。すぐに利用をスタートできる。
・トランクルーム:アパートやマンションといった賃貸物件と同様の流れ。最初の申し込みはオンラインで済んでも、契約書類の記入→返送といった諸手続、契約前の審査、物件の現状確認、カギの受け渡しなどが発生し、一定の手間や時間を要する。
■保管する環境
・minikura:セキュリティ万全の堅牢な保管施設に格納される。温度や湿度は24時間管理で、常に一定のコンディション。
・トランクルーム:施設により環境の差が大きい。設備が整った屋内型のトランクルームであれば空調やセキュリティも確保されているが、屋外に設置されたコンテナに荷物を入れるタイプのトランクルームの場合、外気の変動次第で高温や低温、湿気にさらされる可能性もある。
■品物を預けるとき
・minikura:オンラインで申し込めば専用ボックスが自宅に届けられるので、それに荷物を詰めるだけ。梱包が済んだらオンラインで集荷を手配。あとは宅配業者に専用ボックスを託せば、手続き完了。
・トランクルーム:クルマなどを用いて、自分で現地まで運び込む。
■品物を取り出すとき
・minikura:オンラインで手続きすれば、宅配業者が指定の場所まで届けてくれる。
・トランクルーム:クルマなどを用いて、自分で現地まで取りに行く。
どちらを選ぶにせよ、やはり費用は気になります……

一般的なトランクルームとminikura(ミニクラ)では、かかる費用も大きく異なります。
トランクルームの場合、業者や施設ごとに内容や金額に多少の違いはありますが、利用開始月に初期費用が発生するケースが多いようです。たとえば、下記のような項目です。
■利用料
契約物件の利用料1~3カ月分を開始月に納付する。
■管理費
駐車スペースやエレベーター、トイレといった共用施設の管理、保守に使われる費用。所定の金額を1~3カ月分程度、開始月に納付する。
■登録料(事務手数料)
ユーザー情報を登録したり、契約に必要な書類を用意したりといった諸手続にかかる経費。セキュリティに関わる費用を求められる場合も。
■カギ代
レンタルルームのカギはマンションやアパートなどと同様、利用者が変わる際に付け替えられることも多い。カードキーの場合は発行手数料として請求されることも。
■保証金
いわゆる「敷金」。賃料の1~3カ月分を預けておき、契約終了時に返却される。ただ、トランクルーム内に破損や汚れなどがあった場合、原状回復のための費用が差し引かれる場合も。敷金としての保証金のほか、賃料の滞納といったトラブルに備えて保障会社への加入が求められるケースがあり、所定の「保証料」が発生する物件もある。
このように、トランクルームは賃貸住宅に入居するときと同様の初期費用がかかることを含んだうえで、物件を吟味していく必要があるでしょう。
一方、minikura(ミニクラ)は利用を始めるにあたり、上にまとめたような初期費用は一切かかりません。「1箱320円から」という利用料金のみで使い始めることができます。
トランクルームの相場を知る

一般的なトランクルームには、月額料金にも大きく幅があります。屋内タイプか、屋外タイプか。借りるスペースの広さはどの程度か。立地環境や交通アクセス、設備の充実度はどうか……といった諸条件により、金額も変わってくるわけです。
郊外よりは都市部に近いほうが賃料も高くなりますし、都市部のなかでも「駅に近い」「駐車スペースが完備されている」といった使い勝手の違いにより賃料に差が出てきます。
参考までに、タイプ別の月額料金を列記してみます。全国的に見ても賃料が高めに設定されている東京23区内の料金例です。下記の金額はあくまで目安であり、人気エリアやターミナル駅に近いなど、利便性の高い場所にある物件、設備の充実した物件などは、ここからさらに2~5割ほど高い賃料が設定されることもあります。
■屋内型トランクルーム
・0.5畳 4,000円~8,000円程度
・1畳 8.000円~15,000円程度
・2畳 15,000円~30,000円程度
・4畳 30,000円~60,000円程度
■屋外型(コンテナ型)トランクルーム
・0.5畳 3,000円~5,000円程度
・1畳 4.000円~10,000円程度
・2畳 8,000円~13,000円程度
・4畳 18,000円~38,000円程度
ちなみに、上に挙げたようなスペースにどのくらいダンボール箱が入るのか。三辺の合計が120㎝サイズの箱(いわゆる“みかん箱”のサイズ)を隙間なく設置した場合の個数は以下のようになります。
・0.5畳 22箱前後
・1畳 45箱前後
・2畳 90箱前後
・4畳 185箱前後
これらの数字だけ見ると「けっこう収まるな」と思うかもしれません。ただ、実際の利用時はダンボール箱に収まらない品々(スキーやスノーボード、ゴルフバッグといった丈のある品物、扇風機や暖房器具、自転車など)をしまっておくことも多いでしょう。また、箱を開けて品物を出し入れしたり、荷物を整理したりするためのスペースもある程度は確保しておかなければ、使い勝手も悪くなります。
トランクルーム内の空間のすべて──天井から床までみっちりとダンボールを積み上げておく前提で捉えてしまうのは、現実的とはいえません。
minikuraって、実はかなりコスパに優れているのかも……
ここで試算をしてみましょう。実用面を踏まえて、仮にトランクルームの空間半分にダンボール箱を収めたとします。その場合、箱の数は次のとおりです。
・0.5畳 11箱前後
・1畳 22箱前後
・2畳 45箱前後
・4畳 90箱前後
これをminikura(ミニクラ)の月額保管料に換算してみると、下記の金額になります。
・0.5畳 3,520円(11箱)
・1畳 7,040円(22箱)
・2畳 14,400円(45箱)
・4畳 28,800円(90箱)
※すべて「minikuraHAKO」(1箱320円)を利用した場合
いかがでしょうか? 所定の箱(専用ボックス。複数のサイズが用意されている)に収まる品物しか預けられないという条件は付くものの、空調やセキュリティが適切に管理された環境で保管できること、そして荷物の出し入れに関わる作業をお任せで進められることを考えると、minikura(ミニクラ)は一般的なトランクルームと比べて、かなりお得といえるかもしれません。
一般的なトランクルームとminikura、それぞれ預けるのに適したモノとは

ここまで述べてきたように、一般的なトランクルームとminikura(ミニクラ)では、コストや利用条件にさまざまな違いがあります。
自分が預けたい品物の内容やサイズ、数量、預け先の使い勝手などに応じて、一般的なトランクルームを利用するか、minikura(ミニクラ)を利用するか、じっくり検討してみてください。
どんな品物を預けるのにマッチするか、一般的なトランクルームとminikura(ミニクラ)でアイテムを例示してみます。
■トランクルームに預けるのに適した品物
・スノーボードやスキー、ゴルフバッグ、テーブルや椅子といった家具類、自転車など、サイズの大きな品物。
・収納・取り出しを自分の手でおこないたいような貴重品、ガラス製品といったこわれものなど、取り扱いに注意を要する品物。
■minikuraに預けるのに適した品物
・衣類や靴などのファッションアイテム。
・パッケージに収まった状態(もしくは緩衝材など入れた小箱に収納した状態)のフィギュアや置物、ぬいぐるみなどのファンシーグッズ。
・専用ボックスに収まるサイズの寝具やキャンプ用品、クリスマスツリーやクリスマスリース(生木や生花ではなく人工物)、正月飾りなどの季節アイテム。
・本や書類、ブルーレイディスク、DVD、CDなどの音楽・映像媒体。
minikura(ミニクラ)、一般的なトランクルームそれぞれの特徴を把握し、外部収納を上手に生活に採り入れて、スッキリとした暮らしを実現しましょう!