「子どものモノが日々増えていくから、家のなかがなかなか片付かない」
「どんなに『片付けなさい!』『整理して!』と言っても、子どもは動いてくれない」
そんな悩みを抱えている親御さんも少なくないのでは?
とはいうものの、大人ですら「いまから片付けよう!」と決心してもなかなか腰が上がらないのですから、精神的にも肉体的にもまだまだ未熟な子どもが、手際よく動けるはずもありません。ただ、使ったモノを出しっぱなしにしたり、散らかした状態で放置してしまったりするのは生活習慣として褒められたものではありませんし、なにより部屋がいつまでも片付かないと、家族も、本人も、気分よく過ごせないでしょう。
「少しでも片付け習慣を身に付けてほしい」と、まずは普通のトーンで「片付けて」とお願いしても子どもは生返事。目を移せば、散らかった床やモノが乱雑に詰め込まれた棚が視界に入ってイライラ。だからついつい「早く片付けなさい!」「ちゃんと整理して!」「このまま放っておくなら、全部捨てちゃうわよ!」と声を荒らげてしまう……。
そんなときは、minikura(ミニクラ)を活用してみませんか? 子どもと一緒におもちゃや本を整理して、当座必要のないモノはminikura(ミニクラ)に預けてしまうわけです。
そこで今回は、担当ライターが自身の娘(小学1年生)と一緒に、minikura(ミニクラ)を使って子どもの持ちモノを片付けてみた模様をお届けします。
目次
家が「子どものモノ」に占領されていく
子育てをするようになって初めて知ったこと、気づいたことは多々ありますが、そのうちのひとつが「子どもがひとりいるだけで、家のなかのモノが膨大に増えていく」ということです。
子どもは日々成長していきますから、折々で必要なモノも変化していきます。衣服が増え、食器が増え、本が増え、おもちゃが増え、文具が増え……少しでも整理を怠ると、家がどんどん子どものモノに占領されていくのです。
それでも、子ども服や生活雑貨などを親の判断で整理できていた頃は、まだマシでした。「これは人にあげてしまおう」「これはリサイクルショップに持っていこう」「これはフリマサイトに出品してみようか」など、大人が判断すれば、それで片付いたので。
ただ、子どもも“年長さん”くらいになってくると、明確に意志表示するようになります。自分の好みや自分なりのやり方にこだわるようにもなるから、下手にモノを処分したりすると「あの本はどこ? どうして勝手にしまったの!」「えっ、捨てちゃったの!? ひどい!」なんて、怒ったり泣き叫んだり。
まだまだ幼い子どもであろうと、ひとりの人間。人格を認めて、意思を尊重しなければ……そう考えて、できるだけ子どもの思うとおりにさせようとするのですが、そうなるとまったく片付かないのです。
言っても片付けてくれないから、仕方なく語気を強めて「やりなさい!」と指摘すれば、怒るか、ふて腐れる。諦めて、親が勝手に片付けてしまうと「あれがない!」と騒ぎ出したり、不平不満を言い連ねたりする。こういう状況、親にしても子にしても、かなりストレスなんですよねぇ。
片付けたい親と、片付けられない子。落としどころは……
娘が小学校に入ってから、教科書や補助教材ほか、学校関連の物品が増えて、収納場所に苦心する場面が増えました。そこで、子どもグッズをまとめている棚を整理することにしたのですが、子どもに確認すると「この絵本はまたいつか読む」「これは捨てちゃイヤだ」「あとで考える」などとまったく処分や整理に協力してくれません。
子どもの反応や親としての考えを踏まえつつ、状況を整理するとこんな感じになるでしょうか。
・収納スペースがそろそろ限界。どうにかアイテムを整理して、余白を設けたい(親)。
・いますぐ必要ではないかもしれないけど、捨てるのはイヤ(子)。
・どこに何があるのかわからなくなるのも困る(親子)。
・でも、積極的に整理したくないし、仕分けするのも面倒くさい(子……というか親も)。
ここまで整理して、はたと気づきました。「これ、minikura(ミニクラ)案件じゃないの!?」と。
「できるだけ子どもに関与してもらいながら、自主的に片付けを進めてもらいたい」という気持ちが先立ち、すべて家庭内で何とかしようとしていたのですが、状況的には明らかに「minikura(ミニクラ)に預けてしまうのが、いちばんラク」であることは間違いありません。
よし、さっそくminikura(ミニクラ)の専用ボックスを取り寄せてみましょう!
minikuraのボックスを子どもと組み立ててみよう
スマホでminikura(ミニクラ)のマイページを開き、取り寄せを依頼した翌日には「minikura HAKO レギュラー」のボックスがあっさり到着。さて、娘はやる気になってくれるでしょうか。
片付けを進めるにあたり、娘に伝えたのは、以下のポイントになります。
・「minikura(ミニクラ)」というサービスに、あなたの荷物を預けてみない? おうち以外の場所にクローゼットを持つようなもので、預けたモノは温度や湿気が管理された厳重な倉庫にしまってもらえるから、安心だよ。
・必要になったときは、いつでもすぐに取り出せるよ。早ければ依頼した翌日には倉庫から発送されるそうだよ。
・「いる/いらない」を決めて整理したり、モノをしまう場所を確保したり、キレイに片付けたりするのは大変かもしれないけど、箱にモノをどんどんいれていくのはカンタンでしょ?
・困ったときは親も手伝うから、あなたが“箱詰め隊長”になって、この棚の整理をしてくれないかな?
これらを伝えたところ「やるー!お片付けするー!」と食いついてきました。シメシメ、です。それじゃ隊長、まずは専用ボックスの組み立てから、さっそくお願いします!
「デカッ!」と笑う娘。でも、任せてもらえたのがうれしいのか、やる気をみなぎらせています。私は横で説明を加えつつ、できるだけ手を出さないよう努めます。
箱を開いてから……。
ひっくり返します。
底を閉じて。
ガムテープでとめましょう。「自分で貼ってみる?」と尋ねたのですが、「難しそうだから、やって」と娘。底のフタが浮かないように、ちゃんと押さえてくれました。
これで収納前の組み立ては終了。娘も満足げです。続いては……。
入ってみた! イヤイヤイヤ、あなたは荷物じゃないでしょ! あまりに素早かったので、止める間もありません。
「フタ、閉めて! 閉めて!」と叫ぶ娘。思いのほかスッポリ収まってしまいましたが、さすがにフタは閉まりませんって……。
あ、閉まった……。なかから「ギャハハハ!」と爆笑する娘の声が聞こえてきます。期せずして、「minikura HAKO レギュラー」の収容力の高さを実感することに。なお、箱の中で子どもが暴れたりするとせっかく取り寄せた専用ボックスが壊れてしまうかもしれないので、くれぐれもご注意ください(もちろん、箱のなかにナマモノ、生き物を入れて預けることも厳禁ですからね)。
それにしても、子どもってダンボール箱が大好きですよねぇ。ちょっと目を離すと、すぐなかに入ったり、乗ったり、壊したりしますから……。
本を分類し、ひとまず不要なモノはみんな箱のなかへ
楽しみながら箱の組み立てができたことで、イイ感じで娘のテンションが上がってきました。この勢いのまま、棚の整理を進めてしまいましょう。
整理したい棚はこちら。小学校関連のアイテムをしまうには、2区画分くらいは荷物を減量したいところです。とくに、絵本のたぐいは積極的に片付けたいところ。
基本的に、本を処分してしまうことには抵抗がある娘。そこで娘には、以下の3つに本を仕分けしてみようと伝えました。
①絶対に手元に置いておきたい本
②いますぐは読まないと思うけど、もしかしたらまた読みたくなるかもしれない本
③手元になくても大丈夫な本
このうち、③は全部、②は箱の余白次第で一部は「minikura(ミニクラ)に預かってもらおうね」と話をしたところ、「いいよー」と本人も納得。
ということで、整理してもらうことにしたのですが、なかなか手が進みません。
そこで「いったん、整理したい棚に入っている本を全部出してしまおう」と提案。なんとしても仕分けをしないと片付けが終わらない状況に置くことで、本人の意欲を促すことにしました。
目の前に本が積み上がると、さすがに切羽詰まったのか「これは……いらない」「これは残したい」とサクサク、分類が進んでいきます。
結果、図鑑と科学解説系の絵本以外は「預けちゃうことにする~」という流れに。預けるモノが決まったら、あとは迷わず箱に詰めていくだけです。
自分で組み立てた、愛着ある専用ボックスを横に置き、自主的に箱詰め作業に入る娘。「どんどん入れちゃっていいからね~」というアバウトかつ“やること”が明確な指示しか受けていないので、気楽なのでしょうか。いつもは片付け嫌いで、遅々として作業が進まないことも多いのですが、どんどん本が収納されていきます。
「本のサイズはある程度揃えて並べていくほうが、しまいやすよ」と助言してみました。「わかった~」と即答する娘。本当にわかっているのでしょうか。
「終わった~」という声を聞いて、箱のなかを見ると……ほう、意外にちゃんとしまえているじゃないですか。やる気になれば、このくらいの整理ができるわけか。成長したものです。
ていうか、できるくせにやらなかったのね。いままでどれだけサボっていたのよ……。まあ、やる気を上手に引き出せていなかった親のせいでもありますが。
まだ箱のスペースに余裕がありますね。他になにか、入れるモノはないでしょうか。
寝室で長らく放置され、扱いに若干困っていた大きめのぬいぐるみがあったので、2体ほど入れてみました。どこかにストレスがかかることもなく、あっさり収まったので、これでフタを閉じることにしましょう。
これで片付けは終了。棚のスペースに余裕ができたので、娘の学校関連アイテムをいろいろしまっておけそうです。
あとは、minikura(ミニクラ)のマイページから集荷を依頼して、宅配業者のスタッフに箱を託してしまえば、これで一連の作業は完了です。
単なる「片付け」では終わらない、家族の素敵な思い出として
今回、「いかにして子どもの気持ちをのせるか」「当事者意識を持って、自主的に動いてもらうにはどうしたらよいか」といった点を意識しながら片付けを進めていったのですが、minikura(ミニクラ)を活用したおかげで、持ちモノ整理が思いのほかスムーズに進みました。とりわけ、専用ボックスの組み立てから子どもに手伝ってもらうのは、子どものやる気を盛り上げる意味で、非常に効果的だと感じます。
自分で組み立てた箱にジャンジャン入れてしまえばOK!というシンプルさは、子どもにとっても親にとっても負担が少なく、作業が滞ることもありません。
また「モノが片付いていて、暮らしのなかに余白がある」状態の心地よさ、そしてその結果「日々の暮らしがより快適に、楽しくなる」という、生活にゆとりや豊かさがもたらされる効果を、わかりやすく子どもに伝えることができように思いました。片付けを習慣づけるのにも役立ちそうです。
持ちモノ整理の文脈では、「1年、使わなかったモノ(手にすることがなかったモノ)は、あなたの人生に必要のないモノ」といったアドバイスを聞くことがよくあります。それを踏まえて、今回預けた娘の荷物も1年ほど期間を置いてから、改めて「これ、いる?」と尋ねてみようと考えています。ずっと視界のスミに入っているモノを処分することには感情的に抵抗があっても、少し距離を置いた(でも、取り出そうと思えばすぐに取り出せる)状況であれば、冷静に判断できるでしょうから。もっとも、余計な心配をするまでもなく、娘は絵本などの存在をすっかり忘れてしまうのかもしれません。まあ、一定の時間を置いて、本人に判断を委ねることにしましょう。
ちなみに、今回整理したスペースに鍵盤ハーモニカや学習用タブレットなどしまおうと棚を見たところ……。
最近、娘が気に入っているネコのぬいぐるみが、しっかりと収まっておりました。なんでやねん。
こうして、「ここには学校関連のモノを入れておきたい!」という親と、「せっかく場所ができたのだから、自分のお気に入りを飾りたい!」という娘とのあいだで、新たな折衝(論争!?)が生じることになるのですが、本筋にまったく関係のない話なので端折ります。
子どもの持ちモノ整理、なかなか上手くいかずに困っているなら、minikura(ミニクラ)に預けてしまう方向も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
子どもと一緒に箱詰めしたりすると、単なる「整理」「片付け」といった作業の記憶に留まらない、家族の素敵な思い出になるかもしれませんよ。