2023年10月から始まったminikuraのお片付けサービス。
いったいどんなサービスなのか、実際のお片付けの様子をご紹介したいと思います。
※minikura10周年のプレゼント企画として10名の方にお片付けサービスをプレゼントしたときの体験レポートです。
目次
プロのお片付けは全体把握からスタート
この日の担当整理収納アドバイザーは内藤理恵子さん。この道10年の大ベテランです。
スリッパとエプロンを着用し、ご挨拶やご説明、手洗いなどを済ませて準備万端。
本日、お片付けするのは都内にあるH様宅。
ご夫婦+お子さん2人の4人家族です。
今回、お片付けするお部屋はご主人の仕事部屋。
ちなみにご主人はクリニック開業医、生まれ変わったらこういう人になりたいと思うほど中身も外見も素敵な方です。
何でも完璧にできそうですが、お部屋の片付けだけは苦手なご様子。
4畳ほどのお部屋はモノで溢れ、足の踏み場もない状態でした。
整理収納アドバイザーの内藤さん、まずは全体を見渡します。
ちなみにこの時点で、内藤さんには今日のお片付け完成の風景が頭の中で見えているそうです。
流石お片付けのプロですね。
30秒くらいあちらこちらを見回すと、さっそく作業が始まります。
ひみつ道具登場!
床がまったく見えないところまで散らかった部屋。どこから手を付けたらいいか想像もできません。
内藤さんがまず着手したのは、衣類の仕分けです。
ハンガーにかかっているもの、机や棚に無造作に置かれたもの、床に山のように積まれたもの……とにかく部屋中に衣類が散乱している状態でした。
ここでひみつ道具の登場です。
ビニールシート!
そうです。100均で売っている青いアレです。
実はお片付けにおいて、このビニールシートはものすごく役立つ道具なのです。
廊下におもむろにビニールシートを広げる内藤さん。
まずはこの上に部屋の衣類を全て集めて並べていきます。
このとき、ご主人の部屋にあったものだけでなく、家中から衣類を集めます。
持ち物全てを集めて並べることで、自分が何を持っているのかを把握でき、何が必要で何が不要かをしっかり見極めることができるのです。
とにかくこのビニールシートの上に片付けたいものを並べる、という作業が整理収納の大きなコツと言えると思います。
ビニールシートの上にモノを集めて仕分けする!
片付けたいものをビニールシートの上に仕分けしながら並べていきます。
ご主人にヒアリングしながら、衣類を「ゴルフウェア、ボクシングウェア、普段着、上着、肌着、その他」に分類することにしました。またこのときに、もう着ないというものが出てきたらゴミ袋に直行です。
作業開始から15分、最初はほとんど見えなかった床がだいぶ見え始めました。
どんどんビニールシートに移動させていきます。
服だけでなく、発掘されたガジェットやコード類などもビニールシートに並べます。
当初廊下に広げた仕分けのビニールシートは、もう満杯。奥様のお部屋を間借りすることにしました。
お片付けの神様降臨!
ご主人も最初のころは迷いも多かったのですが、このあたりから踏ん切りがついたご様子で、思い切りが良くなってきています。
これは他の方でもよくある光景で、ある時点で踏ん切りがつくと、そこからは捨てるものの割合が一気に増えていきます。私はこの現象を「お片付けの神様降臨」と呼んでいます。
これ捨てるんだったらこれも捨ててもいいよね、みたいな心理が加速していくのです。
ハンガーラック
床にあったものがなくなり、ついに全てビニールシートかゴミ袋に移動完了。
続いてハンガーラックです。
ハンガーラックに掛かっていたものを一枚一枚取り出してご主人に確認していきます。
「はい、次はこれ。これ、最後にいつ着ました?次はいつ着ます?」
といった調子で、本当に必要なのかどうか決断を促していきます。
もうご主人はすっかり神様が降臨していますので、最初であれば渋っていたと思われるものも「捨てましょう」「要りません」と即決していきます。
傍で見ている私のほうが「え、それもったいなくないですか?」と思ってしまうようなものも、躊躇なくゴミ袋へ。(さすがに古いスマートフォンがゴミ袋行きになりそうになったときには、下取りに出しましょう!と止めました)
ハンガーラックの衣類も最初の半分くらいの量になってスッキリ。
衣装棚&衣装ケースを整理
続いて衣装棚の整理に入ります。
こちらもまずは棚から中身を全て取り出します。衣装ケースごと全部です。
中身の衣類は先ほどと同じようにビニールシートへ。
他の部屋にあった衣類もビニールシートに移動してあり家中にあったご主人の全ての衣類がビニールシートに集結した状態です。
仕分けしながら並べているので、最初に決めた「ゴルフウェア、ボクシングウェア、普段着、上着、肌着、その他」に分類された状態です。
ここで衣類の整理は完了し、収納に移ります。
まずは、先ほど棚から取り出した衣装ケースを棚に戻していきます。
もとの状態では作業机が妨げになり取り出せない部分があったのですが、棚板の位置を変更。衣装ケースのレイアウトも変更して、どの衣装ケースもスムースに取り出せる状態に。
ムダな隙間が生じないように美しくレイアウトしていく様子はまさにパズルゲームのよう!
こういうのを見るとプロってすごい!と思います。
一方、奥様にもお片付けの神様が降臨し、仕分けられた服を畳みつつ、不要と判断した服はご主人に確認してどんどん捨てています。
そして空になった衣装ケースに、衣類を分類ごとに戻していきます。
まずは、全ての衣類の量、それぞれの分類ごとの量を把握。
畳みながら戻していくのですが、内藤さんの畳むスピードの早さ!
そして畳んだ服をきれいに衣装ケースの中に隙間なく並べていく能力も段違いです!
また、分類された衣装を戻すときには、今後同じジャンルの服が増えるかどうかも確認していきます。
もし増える可能性が高いようなら、その分のスペースも確保しつつ収納していくのです。
これもプロならではの視点だと感じました。
モノの山の中から机が登場!
少しビニールシートに余裕ができたので、続いて机の上のものを整理していきます。
こちらは机の上の様子です。モニターがなかったら机だとわからないくらい雑然としています。
ご主人の趣味関連のもの、パソコン用品、小物、雑貨類が重なり層になっています。
こちらも一旦ビニールシートに全部移動します。
「もう、おひとりでできますよね」と内藤さん。
ご主人は深く頷きます。
お片付けの神様が降臨したご主人は次々と要不要を判断。
あっという間にガジェットの山がなくなっていきます。
結果、なんと8割がゴミ袋へ。
この作業の間に内藤さんは衣装を全て衣装ケースに収め、次のステップへ。
書棚の整理も同じ要領で
続いて書棚の整理です。
自営業のご主人らしく、おびただしい数の領収書の山が書棚の上を占領していました。
こちらは全てビニールパックに移動。大型のパック2つがあっという間に一杯になります。
書棚の中身もこれまでの作業と同様、一旦ビニールシートに移動し、不要なものは捨て、必要なものは分類して戻していきます。
モノの居場所が大事
最後にスチールラック。
こちらも基本は同じ。全て取り出し、仕分けて戻す作業です。
ビフォーアフターで見るとこんな感じ。
あれ?変わってなくない?と思った方も多いでしょう。
しかし、ご本人はいたって満足げです。
なぜかというと、それぞれの棚に何を入れるか、モノの居場所が決まったからです。
この「モノの居場所を決める」が、ビニールシートに続く、整理収納のもうひとつの大きなコツだと思います。
モノが溢れているように見えても、どこに何が収納されているかがわかっていれば、探すのも簡単、しまうのも簡単なのです。
モノの居場所が特定できていないから「あれ?どこだっけ?」みたいなことがよく起きるのです。
われわれには少し雑然としているように見えるこのスチールラックも、どこに何が収まるべきか分かっているご主人から見ると、きちんと整理された状態になっているということなのです。
ひみつ道具その2登場
残り時間10分、ここでひみつ道具その2の登場です。
ラベルプリンターです。シールに文字を印刷して、ラベルを作る機械です。
この機械を使って、衣装ケースにラベルを付けていきます。
これもどういうタイトルにするかをご主人に聞きながら、適切な文字を入れていきます。
完成!これで先ほど述べた「モノの居場所」が一目瞭然になりました。
そして美しい!何種類かあった衣装ケースが見事に収まっています。パズルゲームだったら全部消えますね。
結果発表!
他の場所も見てみましょう。
ぎゅうぎゅうだったハンガーラック。
スッキリしました。そして向きを変えることで外の光が入りやすくなりました。
領収書や書類の山と化していた書棚。
どうですか?お手本のような書棚に!
机の上はどうなったでしょうか。
ジャーン!
マルチモニターのかっこいい机に戻りました。
というわけで、お片付け完了!
作業内容や作業時間、作業中に壊れてしまったものはないかなど、一緒に確認していただいたあと、署名をいただいて作業は終わりです。
あれ?minikuraは?
いかがでしたでしょうか。
minikuraのお片付けサービス。
実はこの日、不要なものはminikuraに保管していただこうと思っていたのですが、ご主人にお片付けの神様が降臨し、保管するものがなくなってしまいました。
これはこれでアリですので、minikuraを使う、使わないに関わらずぜひ利用してみていただきたいと思います。
もちろん、minikuraの整理収納アドバイザーはminikuraへの外部保管を含めた仕分けの方法や、保管のコツも熟知しています。minikuraへの保管を前提としたお片付けもお任せください!
【後日談】H様にはリピートでご注文いただき、再度訪問。そのときにminikuraを利用してモノを保管していただきました。ありがとうございました。