「持ちものを減らしたい!」と考えたとき、整理術や片付け方を指南する本、ウェブページなどを参考にすることは少なくないでしょう。ただ、いろいろな手法や考え方があって、どのやり方を選択するべきか、迷ったりしませんか?
「1年以上手にすることがなかったモノは、あなたの生活にもう必要のないモノ。余計なことは考えず、捨ててしまいましょう」
「モノを減らしたければ、『この収納スペースにあるモノはすべて捨ててしまおう』と覚悟を決めて、容赦なくゴミ袋に入れてしまいなさい。いちいち吟味していては、いつまで経っても片付きません」
「自分の暮らしぶりを精査してみると、日常的に使っている、本当に必要なモノはせいぜい数十程度に集約されるはず。それ以外のモノは処分してOK。必要になったら、また買えばいいのです」
……などなど、いろいろなアドバイスが世間には溢れています。実践できれば、たしかにモノは減らせるかもしれません。でも、そうしたアドバイスは「モノを捨てる」前提で話が進められることが多いと感じませんか? 「モノは減らしたいが、捨てることには抵抗がある」「捨てないで片付けが済むなら、それに越したことはない」と考える人にとって、処分ありきで進められる助言には「どうしても従いづらい」「片付けのモチベーションが上がらない」となるのもやむを得ないことです。
とはいえ、いつかは片付けなければならないタイミングが訪れます。そして、できるだけモノを捨てずに片付けるためには「これは……いる」「これは……いらない」と見極める(分類する)作業が必要になってくるわけですが、これがなかなか面倒なんですよね。この「分類」がボトルネックになるから、ますます片付けから遠ざかってしまうケースも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、できるだけモノを捨てることなく整理が進められる、効果的な「分類術」についてお話ししていきたいと思います。
目次
どうして片付けは「面倒くさい」のか
これまでの人生で「一度も片付けをしたことがない」という人は、ほぼいないはずです。多くの人が子どものころ、机の引き出しや本棚、おもちゃ箱などが乱雑な状態になっていることを大人から見とがめられて「いらないモノは捨てなさい」「整理しなさい」と言われたことがあることでしょう。
そのころの心情を思い出してみてください。まず「面倒くさいな」という感情が湧き起こったのではないでしょうか。では、なぜ面倒に感じてしまうのか。「遊びたい」「もっと楽しいことに時間を使いたい」という気持ちが勝ったから? 「時間がかかりそう」と考えたから? そうですね、よくわかります。
ここで、それらの感情をもう少し細かく紐解いてみましょう。どうして片付けやモノの整理が面倒に感じられるのか。それは「スペースに限界があり、収納場所を完全に整えられた状態にするには、多かれ少なかれモノを減らすしかない」という状況に否が応でも向き合うことになるから。そのうえで「捨てるモノと捨てないモノを見極めるのが大変」だからです。
加えて、その見極めを困難なものにする「そもそも、モノを捨てたくない」という感情が、片付けという営みをますます億劫なもの、面倒くさいものへといざなっていきます。そうした状況や感情が折り重なって、「片付け、嫌い!」「整理整頓、面倒くさい!」という反応に繋がっていったのではないでしょうか。
モノの整理が進まない理由は「分類」に多大な時間がかかるから
大人だって同じです。部屋や収納スペースの日常的な片付けや、ここぞという場面での断捨離がなかなかうまく進まないのは、要するに面倒くさいから。
そして「面倒」という感情を強くさせ、なかなか片付けが進められない原因になっているのが、「捨てるモノと捨てないモノを分類しなければならない」からです。この作業にどうしても時間がかかってしまうから整理が滞り、いつまで経っても片付けが終わらない状況に陥ってしまうといえます。
翻って、片付けにつきまとう「分類」さえスムーズに乗り切ってしまうことができたら、あとはもう単純作業。あれこれ悩むことなく、分類にしたがってモノを整理していけば片付けは完了してしまうわけです。処分するモノの数も最小限に留めることだってできるでしょう。
スムーズに片付けを進めることに役立つ「モノの4分類」
それでは、効率よく片付けを進められる分類方法を紹介しましょう。モノを4つのカテゴリーに仕分けしていく形式です。
まず、整理したいモノを並べます。部屋全体を対象にしてもよいのですが、それだとどうしても作業が大がかりにってしまうので、「この収納をスッキリさせたい」「この箱のなかにあるモノを減量したい」など、場所を絞って整理に取りかかるほうが負担感は少なくなります。その際、収納から1アイテムずつ取り出して吟味するより、すべてのアイテムを一気に取り出して床に並べてしまい、「とにかく整理を進めないと、絶対に部屋が片付かない」状況に自分を置いてしまうと、モチベーションが上がることでしょう。
4つのカテゴリーは以下のとおり。優先度(重要度)に応じて、モノを分類していきます。
一軍:日常的に使うモノ(毎日~月1回程度使うかどうかが目安)
二軍:頻繁に使うわけでないが、季節やタイミングに応じて必要になるモノ(暖房器具や厚手の布団、コートやブーツ、水遊びグッズといった季節アイテム、アウトドア用品など)
三軍:滅多に手にしない、もしくはほぼ使うことはないと考えられるが、大切なモノ(記念品や本といった思い出の品々、趣味のコレクションなど)
戦力外:今後使う予定がなく、思い入れもないモノ(いわゆる不要品。この機会に一気に処分)
戦力外に該当するモノは、ためらうことなくゴミ袋に入れてしまいます。そして一軍は、手元に残しておきます。ここまでは難なく作業が進められるはず。
判断に迷うのは、二軍と三軍。ただ「どうしようかな」と逡巡ばかりしていては、なかなか作業が進みません。そこで「考える時間は10秒まで。それ以上悩んでしまう場合は、ひとまず保留(手元に残す)」とルールを決め、分類作業を進めることを優先することにしましょう。
「必要かわからないけど、捨てられない」モノはminikuraに預けてしまおう!
モノを一軍~戦力外で分類するだけで、ある程度モノは減量できたはずです。ただ、二軍と三軍の量が多いと、収納スペースに収まりきらなかったり、せっかく分類したのに「思ったほど片付かなかった」とガッカリしたりする可能性もあります。家の収納には限りがありますから、物理的にモノを減らさないと「スッキリ片付いた!」という状況にはなかなか到達できません。
そこで提案したいのが、二軍の一部と三軍をminikura(ミニクラ)のような外部収納サービスに預けてしまうこと。そうすれば「本当は捨てたくないけど、処分するしかないかなぁ」と断腸の思いで手放す必要はもうありません。
“宅配型トランクルーム”のminikura(ミニクラ)は、ダンボール1箱単位でモノを預かってもらえるサービス。1箱320円(月額)~と費用も手ごろで、利用に際し入会金や会費などもかかりません。
すべての手続きは、スマホやタブレット、パソコンからオンラインでいつでも簡単に進められるから、思い立ったらすぐに手配することが可能。預け入れに用いる専用ボックスを届けてもらったり、宅配業者に集荷に来てもらったりと、荷物のやり取りに関わる費用も発生しません。
預けた荷物は、24時間体制で温度・湿度が管理された堅牢な保管倉庫に収納されるので、管理はすべてお任せでOK。荷物を取り出したいときは、オンラインで依頼すれば原則、翌日までに保管倉庫から発送されるからスピード感もバツグンです。ちなみに、荷物を詰めるための専用ボックスを自宅に届けてもらう場面でも、注文から即日~翌日には発送されるので、「よし、片付けよう!」と意欲が高まったところで時間差なく作業に取りかかることもできるでしょう。
「外部に預ける」ことを前提にすれば、片付けのストレスから一気に開放される
minikura(ミニクラ)にモノを預ける前提で片付けを進めると、これまでなかなか手が付けられなかった収納場所の整理なども、効率よく進めることができるでしょう。
前述した4分類での整理が難しくても、minikura(ミニクラ)の利用を踏まえれば、もっとシンプルに分類することが可能になります。たとえば、こんな具合に……。
A:手元に残すモノ(前述の一軍に該当)
B:処分するモノ(前述の戦力外に該当)
C:「どうしようかな」と判断に迷うモノ(前述の二軍、三軍に該当)
Cに該当するモノは「ひとまず、すべてminikura(ミニクラ)に預けちゃおう」という方向で整理を進めてしまえば、あれこれ悩むストレスから一気に解放されます。その際、判断基準として「月々数百円ほどの外部保管費用をかけてでも残しておきたいモノかどうか」という視点を意識してみると、「それなら、いらないかな」「これはコストをかけてでも残しておきたい」と、より具体的な評価軸でモノの取捨選択が進められるのではないでしょうか。
モノの整理や家の片付けを効率よく進めるには、minikura(ミニクラ)を有効活用──ぜひ覚えておいていただきたい、暮らしのTIPSです。
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