
ビジネスや冠婚葬祭などに欠かせないスーツですが、衣替えの詳細を知らないという人も多いかもしれません。たまにしか着ないという人でも、清潔感や着こなしに気をつけたいものです。衣替えを正しく行うことは、スーツのスタイルを良い状態で保つことにつながり、スーツの寿命を伸ばす効果も期待できます。
今回は、スーツの衣替えを行うタイミングや、長持ちさせるためのコツ、正しい保管方法をご紹介します。愛用のスーツを大切にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【季節別】スーツの特徴と衣替えする時期の目安

春夏・秋冬・オールシーズン用スーツなど、さまざまな種類がありますが、衣替えを行う時期はそれぞれ異なります。
ここでは、季節ごとのスーツの衣替えを行うタイミングをお伝えします。スーツを綺麗に保管するために、衣替え前に適切な時期をチェックしてみてください。
スーツの特徴
スーツは季節ごとに素材が異なり、主に春夏用と秋冬用に分かれます。春夏物のスーツには、綿や麻、ポリエステル、リネン、シルクなどの薄手の素材がよく使用されています。「背抜き」と言われるスーツの裏地が少ない仕様も多く、通気性に優れ、暑さが厳しい時期やクールビズにぴったりです。
秋冬物のスーツは、カシミヤ、ポリエステル、ウール素材などが一般的です。生地に厚みがあり、保温性が高く、寒さから体を守ります。耐久性があるため上着としても活用できます。女性用のスーツの場合は、寒さ対策としてジャケットの中にカーディガンを着ることで対応可能です。
最近のトレンドでは、オールシーズン着用可能な素材のスーツが増えています。季節感が出にくいながらも、通気性や保温性といった機能を兼ね備え、着心地の良さやフィット感もあり、おしゃれなデザイン性にも工夫が施されています。また、通年を通して着用できて経済的であることなどが魅力です。ただし、オールシーズン対応スーツは、相手にカジュアルな印象を与えることがあり、ビジネスシーンや取引先によってはマナーにふさわしくない場合があります。
衣替え時期の目安
春夏用スーツへの衣替えは3月~5月頃、秋冬用スーツへの衣替えは9月~11月頃が目安ですが、実際は、気温に合わせて調整するのが基本です。
- 春夏用:日中の最高気温が20度を超える頃(夏服の衣替えを行う時期)
- 秋冬用:日中の気温が15度を下回る頃(秋服の衣替えを行う時期)
ただし近年は、季節の変わり目が分かりにくく、気候が安定しづらいため、普段の服装の変化に合わせて少しずつ衣替えを行いましょう。
衣替え時のスーツの保管方法

スーツは湿気や汚れに弱く、デリケートな衣類です。「オーダーしたスーツにカビが…!」こんな事態を防ぐためには、保管方法にも十分注意する必要があります。そこで、スーツを劣化させないために収納方法やハンガーの選び方についてご紹介します。
カバーの使用
クローゼットに長期保管する場合は、ほこりよけとしてスーツにカバーをかけましょう。ビニール製よりも通気性のある不織布の衣類カバーが適しています。
スーツ専用ハンガーの使用
型崩れを防ぐためには、スーツの肩幅に合ったハンガーを使用し、吊るして収納することが大切です。特に男性用のスーツは肩幅が広めに設計されているため、専用のハンガーを購入するのがおすすめです。カビ防止には、プラスチック素材よりも吸湿性のある木製のハンガーが向いています。
間隔をあけて収納
クローゼットの中にスーツをぎゅうぎゅうにしまわず、間隔を空けて風通しを良くすることも重要です。1日1回は収納場所の扉を開けて、こまめに換気を行うことで、湿気を逃すことができます。
防虫剤や防湿剤の使用
防虫剤の使用は、スーツを虫食いから守るために必要です。スーツをハンガーにかける場合は、ハンガータイプの防虫剤を使用しましょう。衣装ケースに入れる場合は、畳んだ衣類の上に防虫剤を置くと、薬剤が行き渡りやすくなります。また、湿気によるカビの発生を抑えるためには、除湿剤の使用も効果的です。
スーツの衣替えのポイント

スーツを長持ちさせるための鍵は、衣替え前の準備と保管中のお手入れにあります。ひと手間かけることで、買い替えの頻度が減り、お気に入りのスーツを長く愛用できて一石二鳥です。
ここでは、スーツの衣替えで気をつけたいポイントやお手入れ方法、保管時の注意点について解説します。
収納場所を清潔にする
スーツを収納する前にクローゼットを掃除しておきましょう。ほこりが溜まっていると虫食いの原因にもなります。中性洗剤などで壁や床を拭き掃除すると、カビの発生も抑えられます。
クリーニングに出す
スーツを収納する前に、クリーニングに出して汚れや汗を取り除きます。見た目は綺麗な状態でも、皮脂汚れや汗が溜まっているからです。
自宅の洗濯機で洗えるスーツもありますが、生地の傷みを防ぐには、クリーニングが適切です。普段のお手入れとしてブラッシングを行い、シーズン後にクリーニングに出しましょう。通気性を良くするために、クリーニング後はスーツにかかっているビニール袋を外してから収納します。
定期的に陰干しする
クリーニングから戻ってきたスーツを保管する前に、陰干しを行うことも重要です。また、スーツを長期間保管すると湿気がこもる可能性があるため、保管中も定期的に陰干しをして、スーツのメンテナンスを行いましょう。陰干しの際は、直射日光に当たらないように注意してください。
畳んで収納する
収納スペースが限られている場合、スーツを畳んで収納することも可能です。ネクタイやベスト、インナーなどの小物は衣装ケースにまとめると、管理しやすくなります。ただし、素材によってはシワがつきやすいため、型崩れしないように畳みましょう。
■スーツを畳む手順
ワイシャツは、ボタンをすべて留めてから裏返し、肩の真ん中で内側に折り、二つ折りにします。長袖のシャツは袖を内側に折り返します。パンツやスラックスは、折り目に合わせて畳み、四つ折りにして完成です。ジャケットは、胸元の中にパンツやシャツを入れ、袖を内側に折り込んで畳むと、型崩れ防止になります。
スーツの衣替え新定番!大切なスーツこそminikuraで保管

今回は、スーツの衣替えの時期や保管時のポイントについてお伝えしました。収納スペースが足りない場合、ハイブランドのスーツやオーダースーツなど大切な衣類こそ、宅配型トランクルームの「minikura(ミニクラ)」に保管するという方法があります。
minikuraは、創業70年以上の寺田倉庫が運営する宅配型トランクルームサービスです。スマホで簡単に申し込み、専用ボックスに詰めて発送するだけで利用できます。宅配業者が集荷するため、自分で持ち運ぶ必要がなく、すぐには使わないアイテムを気軽に預けられます。
minikuraには豊富なプランがありますが、スーツの保管には、洋服専用の「クローゼットプラン」が最適です。ハンガーで吊るして保管されるので、シワがつきやすいスーツはもちろん、コートやジャケットなどの冬物にもおすすめです。預けたアイテムは写真リストで確認でき、1点から取り出しができて便利。
また、保管前や保管中にクリーニングオプションをつけることも可能です。熟練した職人により、繊細なスーツを優しく洗い、より清潔な状態に仕上げます。クリーニングと保管を同時に行うことで、衣替えの負担が減り、時間を有効に使えます。
自宅では管理が難しいとされるスーツですが、空調管理が行き届いたminikuraの倉庫なら安心です。1年を通して温度・湿度の調整が行われており、カビが発生しにくい保管環境が整っています。
大切なスーツをできるだけ長く愛用するために、ぜひminikuraに預けてみるのはいかがでしょうか。