ニットは冬の定番アイテムですが、実は取り扱いが難しい素材です。特に長期保管する際、気をつけないと型崩れやしわが発生しやすく、収納スペースの確保にも悩む方が多いでしょう。
今回の記事では、ニットセーターやニットカーディガンなど、さまざまなニット製品の保管方法を解説します。
しわになりにくいたたみ方や型崩れを防ぐハンガーのかけ方、長持ちさせるためのケア方法について詳しくご紹介します。衣替えの前に、ぜひチェックしてみてください。
目次
ニットの保管はたたむ収納がおすすめ
ニットは生地が伸びやすく、普通のハンガーに吊るすと肩部分が伸びたり、裾がヨレたりすることがあります。
そのため、自宅で保管する際は、「たたむ収納」がおすすめです。ここでは、しわがつきにくいニットのたたみ方と保管のポイントを詳しく解説します。
しわになりにくいニットのたたみ方
1.ニットの背中側を上にして、肩の部分を折る 2.左右どちらかの肩の部分をもう一方の袖に重なるように置く 3.重ねた袖を折った身幅に添うように、袖を折りたたむ 4.反対側も同様に折る 5.半分に折り返して完成 |
胸元にしわがつかないように、生地を伸ばしすぎないことが大切です。
ニットの保管にはハンガーがおすすめできない
ニットは編んでいるため、伸縮性があります。ハンガーに吊るすと、重力により繊維が引き延ばされ、首回りが広がったり、裾や袖がヨレたりする可能性があります。そのため、ニットを保管する際は、「たたむ収納」が一般的です。
ニットをたたむときのポイント
薄手のニットやワンピースは、折りジワが目立ちやすい素材です。ニットを半分に折り返す間にタオルを挟むことで、しわがつきにくくなります。ただし、ニットにタオルの毛がついても目立たないように、同系色のタオルを選ぶといいでしょう。
ニットの収納方法
ニットを平置きにして収納すると、重みでシワや型崩れが起こりやすくなります。そのため、引き出しや収納ケースに「立てて保管」がおすすめです。持ち物を把握しやすくなり、取り出しやすさもアップします。
ただし、引き出しの中にニットを詰め込みすぎすると、型崩れしやすくなったり、生地同士が擦れて毛玉ができやすくなるため、注意が必要です。
関連コラム:面倒な衣替え、かさばる冬服の保管……衣類をしまうときの注意点と賢い保管方法を知る
ニットを長持ちさせるケア方法
デリケートな素材のニットですが、普段のひと手間を加えることで長持ちします。
- 着用後は数日休ませる
- ブラッシングする
- 毛玉を取り除く
ニットをきれいに着るために、ぜひケアを試してみてください。
着用後は数日休ませる
ニットは連続して着用すると、生地の摩擦によって毛玉ができやすくなります。1回着たニットは、数日間休ませることが大切です。
目立った汚れがなければ、毎回洗う必要はありません。着用後は平干しネットを使用したり、ハンガーにかけずに家具にかけたりするだけでも十分です。
着用後はブラッシングする
ニットの毛玉を防止するには、ブラッシングでお手入れすることも重要です。ブラッシングは着用時についた汚れを払い、繊維同士の絡まりをほどく効果があり、綺麗な状態を保ちやすくなります。また、ニットの摩擦を抑える、毛玉防止スプレーも有効です。
毛玉を取り除く
万が一、毛玉ができてしまった場合は、こまめに取り除くようにしましょう。毛玉を取り除く方法は、毛玉ブラシが便利です。
ハサミを使う場合は、繊維が絡まっている部分から切り離します。毛玉を切りすぎると、ニット自体を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。
ニットの保管方法はシーズンによって変える
ニットの保管方法は、オンシーズンかオフシーズンかによって変わります。オンシーズンでは、日常的に使いやすく、取り出しやすい保管方法がポイントです。一方、オフシーズン前には、適切な洗濯や収納の準備を整えることが大切です。
オンシーズンに役立つニット製品の保管のコツと、オフシーズンに向けた洗濯方法や収納時の注意点について詳しくご紹介します。
オンシーズン中の保管方法
オンシーズンのニットを保管する方法は、2通りあります。
・引き出しに入れる
引き出し式の衣装ケースや収納ボックス、吊り下げラックなど、ニットを縦方向に保管できるアイテムを使うと、着るときに探しやすくて便利です。また、圧縮袋にニットを入れると、コンパクトになり、虫の侵入を防ぐ効果もあります。
・ハンガーにかける
よく着用するオンシーズンの間は、これからご紹介する方法をすれば、ハンガーでも保管が可能です。ハンガーへのかけ方を工夫したり、ニットが型崩れしにくい半円形のハンガーを使ったりすることで、生地の伸びを防げます。
ここからは、ニットの型崩れ防止ができるハンガーのかけ方をご紹介します。
*生地がのびにくいハンガーのかけ方:その1
1.ニットの袖を内側に折りたたむ 2.横半分に折り、ハンガーのバーにかける |
*生地がのびにくいハンガーのかけ方:その2
1.ニットを左右の袖が重なるように半分に折りたたむ 2.ニットがV字型になるように回転させる 3.左右の袖と、身ごろの部分をハンガーにかける |
オフシーズン中のニットの保管方法
次に、オフシーズンにニットを保管する際の注意点をご紹介します。
・収納する前にクリーニングを行う
汚れがたまると、虫食いやニオイ移りの原因になります。家庭でクリーニングを行う際は、ニットの洗濯表示を確認し、洗い方に気をつけることが重要です。
洗濯機で洗えるニットは、バスタオルに包んでから洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用洗剤で洗濯します。高温で洗うと色落ちの可能性があるため、手洗いコースを選び、柔軟剤はすすぎのあとに入れます。脱水時間の目安は1分です。
クリーニング後のニットは、ビニールカバーからすぐに取り出すことが大切です。クリーニング店のビニールカバーは、空気が循環しにくく、カビが発生する恐れがあります。ホコリや汚れを防ぎたい場合は、衣類収納用のカバーを利用しましょう。
・防虫・カビ対策をする
長い間保管する際は、虫食いにあったり、湿気が溜まることによりカビが繁殖したりしやすくなります。除湿剤や防虫剤をケースに入れ、カビや防虫対策をしておくと安心です。
ただし、ケースに服を詰め込すぎたり、重ねすぎたりすると、防虫剤の成分が行きわたらない場合があります。また、防虫剤は空気よりも重いため、衣類の上に置くおが効果的です。収納場所を定期的に換気して、風通しを良くすることも大事です。
オフシーズン中の保管には、トランクルームがおすすめです。中でも宅配型トランクルーム「minikura(ミニクラ)」は、自宅で箱に詰めて送るだけで、簡単に預けられる便利なサービスす。取り出したいときも、最短翌日に届けてもらえます。
かさばりやすいニット服をminikuraに預けることで、管理の手間やストレスを軽減でき、収納スペースが広々使えるようになります。預けたアイテムをスマホで確認でき、預け入れや取り出し依頼もオンラインで完結できて便利です。また、預けている間にクリーニングサービスを利用することで、より清潔な状態で大切な衣類を保管できます。
関連コラム:衣替えする服を保管するコツは?基本的な衣替えの流れ
簡単にニットが長持ち!minikuraを使った保管方法の魅力
今回のコラムでは、冬の定番ファッションであるニット製品の保管方法や長持ちさせるためのコツをご紹介しました。
自宅の収納場所が限られている場合は、ニットを適切に保管する環境が作りにくいこともあるでしょう。さらに、湿気が多い日本の気候では、カビや虫の発生リスクが高まります。
しかし、空調管理が行き届いた宅配型トランクルーム「minikura(ミニクラ)」なら、季節を問わず、大切なニットを安心して預けられます。運営しているのは、創業70年以上の歴史を誇る「寺田倉庫」。倉庫内は専門スタッフによる厳しいチェックが行われ、最適な温度と湿度が保たれています。
トランクルームというと、高額なイメージがあるかもしれませんが、minikuraは月額保管料320円(税込)から始められる手頃な料金設定が魅力です。預け入れ時の送料や荷物を保管する専用ボックスの費用、管理費、事務手数料といった初期費用も一切かかりません。家計にやさしい料金設定で、無理なく続けられます。
ニットのたたみ保管に最適なのは、「MONOプラン」です。このプランでは、預けたアイテムを1点ずつ写真撮影してもらえるため、Webで何を預けたか確認でき、管理がとても簡単です。さらに1点から取り出しができ、無駄なく利威容できるのもポイント。「ワイドBOX」というサイズなら、底面が広く高さが浅いためニットでも畳んでキレイに収納できます。
ニット以外にも厚手のアウターや、ウールやカシミヤなどのデリケートな洋服をminikuraに預ければ、衣替えの手間も軽減され、収納スペースにゆとりが生まれます。
ぜひminikuraを活用して、ニットをきれいに保管し、収納のお悩みを解消してみませんか?